No.2559電気自動車関連主要海外ニュース(2019年6月26日作成)

(1)フォード傘下のArgo AI、走行データ・高精細地図「Argoverse」を研究者へ無償提供【US】
自動運転やコンピュータービジョンの研究において、公道で自動車を走らせてデータ収集や実験をすることはコストの問題などで難しい。自動運転に利用できるほど高精度な地図データの入手も困難だ。そこでArgo AIは、フロリダ州マイアミとペンシルベニア州ピッツバーグで集めたデータを、研究支援目的で提供する。
 
(2)2030年までに乗用車・商用車(バン)の新車販売を全てEV化 IE
アイルランド政府は6月17日、2030年までに乗用車・商用車(バン)の新車販売を全て電気自動車(EV)にする目標を明らかにした。この方針は、政府が同日に発表した「気候変動対策計画」で示された。同計画では2030年に向けて、180項目以上の対策が分野ごとに示されている。
 
(3)BMW、電動車投入計画を2年前倒し 【DE】
BMWは25日、電気自動車(EV)の投入計画を2年前倒しすると発表した。2023年までにEVとプラグインハイブリッド車(PHV)を合わせて25車種発売する。半分以上はEVだが、PHVも新車種投入や新技術の搭載で強化する。欧州連合EU)や中国の環境規制に対応するため、開発のペースを上げる。
 
(4)ボッシュ、電動化部品事業を拡大 商用車EV向け提案【DE】
ボッシュは商用車向け電動化部品事業を拡充する。2022年頃をめどに、乗用車の電気自動車(EV)など向けの電気式駆動ユニットの出力を50キロ―300キロワットに広げて、商用車のEV向けにも提案する。燃料電池の開発も進めており、商用車など向けで日本市場への投入も見据える。
 
(5)現代自動車シンガポールにアイオニック2000台を供給【KR】
現代自は24日、シンガポールの陸運大手コンフォートデルグロに、2020年上半期(1~6月)までアイオニックハイブリッド(HEEV)2000台を追加供給する契約を交わしたと発表した。年内に1500台を優先的に供給し、来年上半期に500台を送る内容となっている。
 
(6)産業訓練校にEV技術者講座、当局が開設【IN】
インド能力開発・起業家精神省傘下の訓練局(DGT)は、産業訓練校(ITI)に電気自動車(EV)の技術者を養成するコースを開設する方針だ。ビジネス・ライン(電子版)が23日に伝えた。
 
(7)e-Gleと中国中車グループと、EV用インホイールモーター生産で提携合意【JP】
襄陽中車電機技術有限公司と株式会社e-Gleの中国法人である上海翼科新能源汽車科技有限公司は、2019年6月21日に株洲市において、世界最先端の動力ソリューションを提供し世界的リーダーとして新エネルギー自動車産業の進化を牽引することを目標として提携することを発表した。まずは自動車メーカー向けにインホイールモーターの生産および販売を行うプロジェクトからスタートする。
 
(8)高速道路での完全自動運転実現、「2025年目途」と明記 交通政策白書が閣議決定【JP】
2019年度の交通政策白書が2019年6月25日、閣議決定された。「モビリティ革命~移動が変わる、変革元年~」がテーマとして取り上げられており、高速道路における完全自動運転の実現については「2025年目途」と明記した。
 
(9)自動運転 ティアフォー や シェアリング akippa など、スタートアップを支援【JP】
経済産業省は、自動運転開発のティアフォーや駐車場シェアのakippaなど、スタートアップ49社を「J-Startup企業」として選定したと発表した。J-Startupは、グローバル展開するスタートアップを創出するため、2018年6月に立ち上げた。実績あるベンチャーキャピタリストやアクセラレータ、大企業の新事業担当者などの外部有識者からの推薦に基づき、J-Startup企業を選定し、大企業やアクセラレータなどの「J-Startup Supporters」とともに、官民で集中支援するプログラム。
 
(10)サンデンが中国で電気自動車向けヒートポンプシステムを本格展開【JP】
サンデン・オートモーティブクライメイトシステム(SDAS)は2019年6月21日付で、中国・上海汽車電気自動車ROEWE MARVEL XとEi5向けのカーエアコン用ヒートポンプシステムの本格展開を2月に開始したと発表した。生産・組み立ては同社上海法人の華域三電汽車空調が行っている。
 
(a)5分弱で80%の充電可能! ガソリン車のように使える欧州EVの流れは環境無視の本末転倒
先日のトヨタのEVの普及を目指しての記者会見で、寺師茂樹副社長が語っているように、リチウムイオンバッテリーはEVで使い終えた段階でも資源としての役割を終えるわけではなく、まだ電池能力として70%ほどの容量を残している。これを再生可能エネルギーの発電変動を吸収する蓄電機能や、災害時の緊急電源などとして活用し、資源として使いきることが重要であるとの認識からすれば、このような超急速充電はリチウムイオンバッテリーを痛めかねず、最適な利用法とは言いかねる。
 
(b)どうなる日本のMaaS 幅広い業界に広がりが
トヨタ自動車ソフトバンクの提携に象徴される日本のMaaSに広がりが出始めてきた。PKSHA Technologyが2019年6月19日に駐車場機器の製造や駐車場運営などを手がけているアイドラを完全子会社化し、Maas分野での取り組みを強化することを決めた。その後も日本のMaaSの可能性を調査したレポートの発行や、MaaS事業の実現可能性をテーマにしたセミナー、タクシー相乗りマッチングアプリの実証実験などの発表が続いている。日本のMaaSとはどのようなものなのか。
 
(c)7割以上が“自分で運転したい” 自動運転のクルマに乗り換えない理由とは
調査の結果、乗り換えない人の割合は、回答者の7割以上という結果になった。MOTAのフォロワーには、クルマの運転好きが多いと思われる。そのため、自動運転技術が進んでも乗り換えないという人の割合が高かったのかもしれない。少なくともクルマ好きの大半が自動運転を理由には乗り換えないということが分かった。
 
(ⅰ)傾斜部をヤマハ発の自動運転車が毎日運行 自動運転サービスの事業化に向けた実証実験 茨城県太田市【JP】
自動運転サービス実証実験地域協議会は、自動運転サービスの事業化に向けた実証実験を行うことを発表した。実証実験は中山間地域におけるファースト/ラストマイルサービスとして、自動運転サービスが導入される際に必要となる技術やサービス内容など、事業化に向けた検証や検討を行うとしている。自動運転サービス実証実験地域協議会には、KDDI総合研究所、パイオニアジョルダン茨城交通らが参加しており、今回の実証実験では技術供与も行っている。また、みちのりホールディングスからも参加のブレスリリースが発表されている。
 
-------------------------------------------------------------------
-北米-
フォード傘下のArgo AI、走行データ・高精細地図「Argoverse」を研究者へ無償提供【US】
Source: CNET
[Jun 25, 2019]
 
-欧州-
2030年までに乗用車・商用車(バン)の新車販売を全てEV化 IE
Source: JETRO
[Jun 25, 2019]
 
BMW、電動車投入計画を2年前倒し 【DE】
[Jun 26, 2019]
 
ボッシュ、電動化部品事業を拡大 商用車EV向け提案【DE】
[Jun 26, 2019]
 
-アジア・オセアニア
現代自動車シンガポールにアイオニック2000台を供給【KR】
[Jun 25, 2019]
 
産業訓練校にEV技術者講座、当局が開設【IN】
Source: NNA ASIA
[Jun 25, 2019]
 
-中東・アフリカ
 
-その他-
 
-日本-
e-Gleと中国中車グループと、EV用インホイールモーター生産で提携合意【JP】
Source: SankeiBiz
[Jun 25, 2019]
 
高速道路での完全自動運転実現、「2025年目途」と明記 交通政策白書が閣議決定【JP】
Source: 自動運転L.A.B.
[Jun 26, 2019]
 
自動運転 ティアフォー や シェアリング akippa など、スタートアップを支援【JP】
Source: レスポンス
[Jun 25, 2019]
 
サンデンが中国で電気自動車向けヒートポンプシステムを本格展開【JP】
Source: Record China
[Jun 25, 2019]
 
-論評・レポート-
5分弱で80%の充電可能! ガソリン車のように使える欧州EVの流れは環境無視の本末転倒
Source:WEB CAR TOP
[Jun 25, 2019]
 
どうなる日本のMaaS 幅広い業界に広がりが
Source: M & A Online
[Jun 25, 2019]
 
7割以上が“自分で運転したい” 自動運転のクルマに乗り換えない理由とは
Source: MOTA
[Jun 25, 2019]
 
-実証実験・試験運用
傾斜部をヤマハ発の自動運転車が毎日運行 自動運転サービスの事業化に向けた実証実験 茨城県太田市【JP】
Source: ロボスタ
[Jun 24, 2019]
 
-------------------------------------------------------------------
補助金等-
平成31年度クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(CEV補助金
申請期間:2019年 4月22日〜
窓口:一般社団法人次世代自動車振興センター
 
▼充電設備等導入促進事業(補助金)【東京都】
申請期間:2019年 6月4日〜
クール・ネット東京
 
※全国の地方自治体の補助制度・融資制度・税制特例措置
 
-------------------------------------------------------------------
-学会・シンポジウム・セミナー
○New! 自動運転・MaaS事業の実現可能性
日時:2019年8月21日〔水〕
会場:SSK セミナールーム
主催:新社会システム総合研究所
※有料
 
国際学生EVデザインコンテスト2019
日時:2019年1月25日〔月〕-2020年3月31日〔火〕    
会場:福武ホール(表彰式開催場所予定)
主催:電気自動車普及協会
 
人とくるまのテクノロジー展2019 名古屋
日時:2019年7月17日〔水〕-2020年7月19日〔金〕    
 
●新規事業とANAのチャレンジ
日時:2019年8月1日〔木〕
会場:SSK セミナールーム
主催:新社会システム総合研究所
 
学生フォーミュラ日本大会2019
日時:2019年8月27日〔火〕-8月31日〔土〕
会場:エコバ
 
-------------------------------------------------------------------
※JIS X 0306 国名コード表